楽しいね〜1〜-2
「じゃあ、明日も来るから」
「無理しなくていいよ。元々私が勝手に始めたことだし」
そう、図書室で一人で本の整理をしていた小谷を、俺が手伝っていただけ。
「だって一人じゃ大変そうだし、手伝うよ。それに楽しかったし」
ウソじゃない。
本当に楽しかった。
「ありがと」
この日、初めて小谷に会ったわけじゃないけど。
今日、初めて話した。
中学も一緒だったのにな。
この日から、俺は小谷のことが好きになっていたのかもしれない。