乳輪サッカー-3
そして放課後
中澤「はっ?」
島袋「いやだからサッカー部に入らないか?」
中澤「アホか?なんで今更サッカーなんてやらないといけないんだよ。しかも時期を考えろ」
当たり前だが門前払いだった。こんな三年の残り数か月しかしかない上に自分の部活があるのに別の部活やる奴なんているわけがない
島袋「お前のキック力をサッカーに生かしてみないかい?」
澤村「え?球技大会でもあるのか?」
島袋「いやテコンドー辞めてサッカーやらないかって?どうせテコンドーって見た目だけで弱いんだし」
"ドゴッ"
"ガスッ"
島袋「はうっ!」
蒼木「がはっ・・・何で俺まで」
澤村「てめえらもう一回言ってみろ、テコンドーはつええんだよ、俺はこの足技でいずれシュルトさんを倒す!わかったら二秒以内に消えろ」
島袋「逃げるぞ蒼木」
蒼木「何で俺がこんな目に」
島袋の余計な一言のおかげで肋骨にヒビが入った、そしてバスケの村上にも当然断られた
一週間後
島袋「今週は気を取り直してミッドフィルダー陣の取得に行くぞ」
蒼木「・・・」
島袋「大丈夫、俺を信じろ今日は自信があるんだ。やれる、絶対にやれるんだ!」
ああ、あのキャプテンの自信に満ちた顔。そういえばキャプテンがあんな顔した時は絶対なんとかなってきたっけ。2対0でロスタイム入った時も、PKで後が無くなったときも。あんたがそういう顔をしたときはいつもなんとかなったっけ。俺もう一度キャプテンを信じてみようかな
島袋「あ」
上原・原西・西島「NO!」
島袋「っと言う間に断られました」
信じた俺が馬鹿だった
蒼木「もうダメだよ、元サッカー部の奴らも新しい生活始めちまったし、俺の青春さようなら。あはははははは」
島袋「諦めるな蒼木、最後まで諦めるな!サッカー漫画の監督も言ってたろ『諦めたらそこで試合終了』だって。俺達はいつだって諦めたことがなかった。だからこそ今まで頑張ってこれたんだ。俺はお前を信じてる。諦めるな最後まで頑張るんだ」
蒼木「キャ、キャプテン
それサッカーじゃなくてバスケだよ」