乳輪サッカー-2
島袋「さっき言ったよな、それぞれ何か特技を持ったスペシャリストを中心にチームを作るんだ、まず説明をするか」
そう言うとキャプテンは俺の隣に来て説明を始めた。
島袋「まずフォーメーションは3―4―3、フォワードはオーバーヘッドキックなどのアクロバテイックプレイで点を取る『体操部の中澤』、とんでもないキック力でゴールをブチ抜く『テコンドー部の澤村』、ありえないジャンプ力と日本人離れした顔で和製ジョーダンと呼ばれている『バスケットボール部の村上』の三人
続いてミッドフィルダーは、精確無比なトスが自慢でセンタリングを期待できる『バレー部の上原』、精確無比なアプローチやパットでパスを期待できる『ゴルフ部の原西』、俊足で一気にボール運びのできる『陸上部の西島』、そして総合力に最も優れサッカーのスペシャリストである『サッカー部の島袋』こと俺。
続いてディフェンダーは神がかった反射神経を持つ『卓球部の袋田』、もの凄い足腰の強さと粘り強さを持つ『柔道部の田畑』、反則級の突進力で相手を吹き飛ばす『ラグビー部の畑山』
そしてキーパーは、抜群の瞬発力と運動神経で守備を勤める『野球部の山中』
以上だ。」
注:【作者はサッカーのルールはもちろんのこと、用語や高校サッカーの大会のこともよく知りません。下らない揚げ足取りはしないこと】
蒼木「あの、色々聞きたいんだけど、いい?」
島袋「何だ?」
蒼木「俺は?」
島袋「ああ、お前?だって同じ部が二人いたら何か中途半端だろ、だがら控え」
蒼木「・・・・・・・ふざけろっ!!なんで俺がベンチにされなきゃなんねんだよ!!おまっ、俺が今までどれだけサッカーにかけてきたかわかってんのか!?しかもおまえの独断で青春が消えかかってんだぞ!!」
島袋「お、落ち着け蒼木、わかった、わかったから。俺じゃなくてサッカー部枠はお前にするから、なっ」
蒼木「はあはあはあ、本当だろうな」
島袋「ああ」(嘘だバーカ)
蒼木「で、もちろんそいつらには話つけてあるんだろ?とっとと練習始めないと」
島袋「いや今から話にいくんだが」
蒼木「よしじゃあさっそく・・・って、えーーーー!?」
島袋「いやだから今から説得しにいくから」
蒼木「このカスッ!どうやってこいつら集めるんだよ!普通に断られるに決まってんだろうが!死ね、五回生き返って六回死ね!!」
島袋「苦しい、苦しいから。大丈夫だって俺に任せろスパロボだって説得失敗したことないから、揉めてる暇あったら行動しようぜ、なっ!」
蒼木「スパロボの説得に失敗なんてねーよ!!ああ、さようなら俺の青春」
ポジションの説明で出てきたラグビー部の奴の説明、それってファールなんじゃ、そう突っ込みたかったが俺にはそんな気力が残ってなかった。