時計電車-3 飛び乗った! 突然の出来事に驚いた彼女が息をきらしながら僕を見上げる。 そんな彼女の顔を覗きこみながら、僕が言う。 「いいだろ?」 「……バカ」 時計の針は逆さに回り…… 電車はコトコトと揺れて行く。 このまま、もし池袋に着いて、あの頃の街並みが目の前に広がっていたらどうだろう…… ふと、そんな事を思ってしまった事は、彼女には秘密なのだ。 おしまい