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舞子 〜愛する人〜
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舞子 〜愛する人〜-1

舞子は、背中までの栗色の髪が とてもよく似合っていて

舞子は、小さな顔に宝石みたいに輝く 瞳を持っていて

舞子は、細くてしなやかな両腕いっぱいに 大切なものを抱えていて

舞子は、俺より3つ年上の 大学3年生で

舞子は、俺の親友の彼女で

舞子は、俺の姉さんで

舞子は、血の繋がってない 俺の姉さんで




俺は 葉月清十郎。 高校3年の18歳。 悩めるお年頃だ・・・。
そう、俺は今、恋に悩んでいる・・・。

「セーーーイっっ」
昼休み、みんながまったり過ごしている教室に、でっかい音で扉を開けて飛び込んでくる女・・・
「何だよ、エナ」
エナは俺の胸に飛び込んで来て、嬉しそうに笑っている。
いつもの光景。 でもエナは俺の彼女じゃない。
「今日さー、彼氏との約束がダメになってさー。 セイ、いつものトコ、行こうよ〜」
俺にしがみついたまま、上目遣いで俺を見つめ、胸を押し付けてくるエナ。
念を押すけど、エナは俺の彼女じゃない。
「いいよ。 じゃあ、いつものホテルで。」
「やったーっっ」
子供みたいに両手を上げて、ぴょんぴょん飛び跳ねるエナ・・・
あ、そうだ、
「俺、今日金ないからホテル代ワリカンね。」
「えーっ?」

そして、今日も俺は女を抱く

アイツを抱けない代わりに

アイツを想いながら

今日も違う女を抱く



あー・・・ だりー・・・ 腰いてー・・・
外はもぉ暗くなってて、空を見上げるとぱらぱらと星が見える。

―俺って・・・毎日何やってんだろ・・・

でも早くに家に帰りたくない。
舞子の姿を見るだけで、同じ空間に居るだけで、俺は自分を抑えられなくなりそうで――
その気持ちが日に日に強くなる。
でも、毎日舞子に会いたくて。 毎日言葉を交わしたくて。
そんな気持ちの矛盾に気が狂いそうで、最近はまともに舞子の目を見れなくなってた。

舞子は血の繋がってない俺の姉さんで・・・
だから恋愛だって自由(←?)なのに、舞子にとって俺は、ただの弟でしかないんだ・・・

はあぁぁぁぁ・・・
ため息増えたな・・・最近特に・・・


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