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少し淋しいけれど
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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少し淋しいけれど-1

私が思いを寄せる人は、年齢がちょうど一回り上の男性。
私にとっては兄のような感覚も少なからずあるけれど、日が経つにつれ「男性」として見る視線へと変わっていきました。
私は彼を束縛できる関係ではありません。

そんな彼との一夜をここに。





彼に愛されることで、心がとても優しくなりました。
自分がいて、そして世の中にはたくさんの他人がいます。
他人であれどもその人々は人間であります。
私のように、考え、感じ、ゆらゆらと揺れ動く心を持っています。
周りの人々も自分のように心があることを、彼の優しさで教わりました。



私の体に止まないくらいの、たくさんの口付け。
私の全てが、彼に奪われたような。
時には力強く私をぎゅっと抱きしめる温かみが、いとしくて、いとしくて。
こんな私、誰にも見せたことないんじゃないのかなってくらい、私の体が私のものじゃないみたい。



だけど彼は、そこまで愛だとか深く考えていないだろうし、私に比べると気持ちの重さに差が生じているはずです。
でもね、自分がこんなにも優しい人に出会え大切にされたことは、とても素晴らしいことではないでしょうか。

私がこんなにも優しい気持ちを持てたこと、そして女性らしさを与えてくれたあなたに、私はすごく感謝しています。
この先、結果として残る形が訪れないかもしれませんが、私が大切に思う素敵な人を、自分の中で大切な存在としてあたためながら、日々を過ごしていきたいと思います。


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