その後の淫魔戦記-12
「っ……!あ、はぁ、あっ……!あああっ!?」
背をのけ反らせて、未緒は叫ぶ羽目になった。
「あ、有月さんっ!?」
肉棒の下にある女性部分に、有月が舌を付けている。
「妾を仲間外れにするでないぞ、未緒殿」
言って有月は、べろりと淫核を舐め上げた。
「っひぃ……!!」
強烈な刺激に、未緒の腰がぶるぶる震える。
「まだ濡れておるの」
有月の言葉に、直人は微笑んだ。
「じゃ、いい手段があるな」
そう言ってから腰の位置を調整し、未緒の秘裂へ肉棒をあてがう。
「な、何をっ……!?」
狼狽する未緒の中へ、直人は侵入した。
「はぁうっ!!」
男の快感と女の快感が同時に湧き起こり、未緒は甲高い声を上げる。
「よい手じゃ、当主」
有月は、嬉しそうに笑った。
「な、直人っ……!」
直人は両手で未緒の足を抱え上げると、激しく腰を打ち付け始める。
「ひっ……!あ、あああっ!」
抽送に従ってぶるぶる揺れ動く肉筒を、有月が捉えた。
「あ、有月さっ……っあああう!」
抗議の声を上げる間もなく、夫の愛撫で力の漲ったそれは有月の口腔に吸い込まれた。
「ひあ、あぁ、いぃいあっ!」
涙目の未緒を、二人は攻め上げる。
慣れない感覚を慣れた二人によって容赦なく攻められた未緒は、程なくして限界を突破した。
「んああああああ!!」
盛大な声と共に、有月の口腔へ精液を放つ。
「っく……!」
同時に体内の直人を強烈に締め上げ、子宮へ洗礼を受けた。
「ん……」
口でほとばしりを受け止めて飲み干した有月は、にんまり笑う。
「相当濃いの……よい出来じゃ。今度は、妾の女陰(ホト)を満足させておくれ」
言われた未緒は、絶望的な表情を見せた。
男と女の快感を同時に味わう事は、かなりの体力を消耗するのである。
「もう一踏ん張り。頑張ろう、未緒」
未だ繋がったまま……いや、早くも妻の中で復活を遂げている直人は、そう言って励ました。
未緒は大きくため息をつき、腹を括って覚悟を決める。
一度引き受けたものを、あっさり投げ出す訳にもいくまい。
「……行きますよ、有月さん」
「よいぞ、未緒殿」
未緒は、有月の中へ侵入した。
「ふっ……!」
体中を包み込まれるような快感に、未緒が呻き声を上げる。
不慣れな男としての快感が、体中を刺激しているのだ。
当然、声も出ようというものである。
「さて、僕も……」
たどたどしいながらも腰を使い始めた未緒の背後で、直人が呟いた。
ゆっくり前後しているその動きに合わせ、少しずつ腰を揺らめかせ始める。
刺激が強烈過ぎて未緒があっさり達してしまえば、有月をおいてきぼりにしてしまうのだ。
自然、直人は慎重になる。
「ああ……あ……!」
「ふ……んおぉ……!」
そんな直人の気遣いを知ってか知らずか、未緒はほんの少しだが慣れてきた快楽を貪ろうと、激しく動き始めた。
先程の態度から未緒が男の快感に不慣れなのだろうと見当がついていたために無理な要求はしなかった有月だが、未緒の態度に驚きつつもすぐに順応し、共に快楽を貪るべく腰を使い始める。
「未緒殿……」
有月は未緒の頬を捉えると、唇を重ねた。
舌を絡ませながら、有月の瞳は直人に訴える。
意を汲んだ直人は体をずらし、二人のキスに加わった。
未緒の顎に手をかけて振り向かせると、まずは唇を舐める。