銀河鉄道の夜-1
「武くんはどこに行っちゃったの?」
幼い頃、親友が死んだときに僕が母親にした質問
「武くんは夜空のお星さまになったんだよ」
母親は僕にそう言った
「じゃあその星に行けばまた武くんに会えるの?その星にはどうやって行くの?」
僕はさらに母親を困らせる質問をした
「そうだね…銀河鉄道に乗ってその星に行けばきっと会えるよ」
幼い僕はそれを信じた
大人になった僕は、さすがにもうそんなことは信じていない
死を理解できない子供じゃないんだから
死んだ人が星になるわけない
死んだ人にまた会えるわけない
銀河鉄道なんてあるわけない
でも…
今だけはあの時の母親の言葉を信じたい
今だけは死を理解したくない
もし、本当に死んだ人が夜空の星になるのなら
もし、本当に死んだ人にまた会えるのなら
もし、本当に銀河鉄道があるのなら
僕は銀河鉄道に乗って、君探しの旅に出たい
もう一度、愛する君に会うために…
END
読んでいただきありがとうございます♪
今回も短篇ですね(;^_^A死んでしまった人にはもう会えない。でもまた会いたい。そんな気持ちを書きたいなーと思って書きました。ぜひ、感想を聞かせてください(^-^)
今回のタイトルもGOINGSTEADYさんの曲のタイトルを使わさせていただきました。