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I love Y?
【コメディ 恋愛小説】

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I love Y!(一方通行)-1

今日は、一週間で一番幸せな日曜日!
そしていい天気!
イコール!!ゼッコ〜のデート日和・・・

こうしちゃいられん。

あたしは鼻息を荒くしながら、彼の家に駆け足で向かった。
(ソコ!引かない!!)


彼の家とあたしの家は家一軒挟んだご近所同士。
幼稚園から小学校・中学校までは一緒で、よく仲良く登校したもの・・・


ところが高校は別々で、彼は難関校、あたしは普通校・・・

中学校までは彼は陸上部でエースつとめてたくらいなのに、何があったか知らないけど、高校入ってからはパソコン&アニメ同好会・・・

オタク街道に向かってる彼を止める術は何故かなく。



まぁ過去の話はいいとして・・・!

自分自身にカツを入れるべく、あたしは彼、久坂悟の部屋のドアを開けながら叫んだ。
「うぉらぁぁぁぁ!!!悟ぅっっ!!」
開けたと同時に標的を発見し、ミゾオチに一発☆うふ・・・

あたしの愛、I、LOVEを受け取れ。

当の本人、悟はうずくまって何か言ってる。
ナニイッテルカ、ワァカリマスェーン♪
「あんたが日曜日に家でゴロゴロしてんのが悪い!」
あたしのアイを押し返すことなんぞ許しはしない!
ミゾオチを踵でグリグリしてやるっ!!

悟の顔が、ゴジLaを下が見上げてるみたいな感じ・・・ムカッ
「何見てんのよ…?なんか言いたいなら今いいなよ!」
あたしに勝とうなんて、ヒャークマンネン早くてよ♪



でも、悟はミゾオチぐりぐりから解放されたら、すぐにプラモデルを作り始めた・・・

一人取り残されたあたしは、悟の丸めてる背中を見つめる。

あたしがここに来た意味を、彼は知らない。
昔からあたしがあなたをどんなに好きか、彼は知らない。

プラモデルなんかじゃなくて、あたしを見て欲しいのに・・・


とは言ってもあたしは手が先に動くタイプ。
五秒後には、悟の液晶を握って、一発お見舞い。

あぁ・・・なんで素直に言えないんだろ、あたしは。

・・・ええいっ!素直に言ってみてしまえっ!!

「映画、見に行きたい・・・なぁ〜・・・」
必死になって絞り出した声は語尾が小さくなって、聞こえてるかわからない。

「わかりました…」
かったるそうながらも身支度を始める悟を見て、笑みを隠さずにはいられない。

あたしは悟が大事にしていた液晶を片付けた。
(血痕が付いてるのは、見ないフリ)

あたしは軽い足取りで悟を引っ張った。
「ほら!早く行くよっ!!歩いてるか歩いてないかわからないような歩き方しないでよね!!」
あたし達は映画館へ向かった。

今日は絶対楽しい日になるっ!




「俺、あれ見たいなー・・・」
「あんなアニメ嫌!あっち!!今話題のやつ!!」
あぁ〜・・・俺、プラモ作りてぇよぉー・・・


続く・・・?


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