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No title
【OL/お姉さん 官能小説】

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No title-1

「ねぇ、美香さんはどうして兄貴のこと好きになったんですか?」
片手に缶チューハイを握りながら頬を紅く染め、正面に座る私に絡んでくるのは5歳年上の彼氏の弟、二陽人(にひと)君だ。
今年、高校2年生になった二陽人君は私のアパートの近くにある大学を受験するためオープンキャンパスに来ている。距離から考えても彼のアパートよりもこちらのほうが近いので彼氏と三人で泊まることになった。しかし、そんなことは両親には言えず、兄のアパートに泊まると言ってきたらしい。
しかし、唐突な宿泊願いだったため彼氏は残業の都合がつかず、まだ帰ってきてはいない。
実際の血のつながりはないが、彼氏の弟だからと高を括り警戒心など全く持たなかった。
「どうしてって言われてもなぁ。そういうのって瞬間のことだからね。」
酔いが回ってきた様子の二陽人君の質問に軽く答えながら、私もカクテルの入った自分のグラスを口に運ぶ。壁時計に目をやると、針は20時を指していた。
夕方、駅に着いた二陽人を迎えに行き、車で30分はかかるアパートへ帰ってきてから夕飯をすませ風呂にも入ったというのに、まだそんなに遅い時間ではない。
『お酒が入った状態で男と二人きり…』
そう考えた瞬間、グラスを口につけたまま体が強張ってしまった。何を考えているのだろうと自分に呆れつつグラスをテーブルに戻す。
「ふーん…。あっ、兄貴と美香さんが結婚したら俺お姉さんって呼ぶんですよね。今のうちからお姉さんて呼んでみてもいいすか?」
目を輝かせながら聞いてくる二陽人に断ることができず、苦笑しながらもうなずいてしまった。
すると愁は嬉しそうに笑顔を浮かべながら再び缶に口をつけた。
そのまま残りのチューハイを一気に飲み干すと、おもむろに立ち上がり壁にかかっていた制服のポケットを探りだした。
二陽人の様子を不思議そうに眺めていた美香ではあったが、声は掛けずグラスへと手を伸ばす。


もう半分も入っていないカシスオレンジは流れるように美香の体の中へ入っていった。冷たい液体が体内へ入ってくる感覚は風呂上りのほてった体に心地よい。
目を瞑って流れる路を感じていると、自分の横を通り過ぎる人の気配があった。
もちろんこの部屋には自分と二陽人しか居ないことは分かっている。
目を開き振り向こうとしたが、背後から肩を掴まれ後ろに倒されてしまった。
アルコールが入っていることもあり、起き上がろうにも体には力が入らない。あっという間に組み敷かれてしまった。
両腕は頭の上で男の大きな手のひらで一つに押さえつけられている。目の前には…先ほどまでの酔っている様子など微塵も感じられないほど涼しい顔をした青年がいた。
「に…ひと…くん…?」
自分でも驚くくらい喉から声を絞り出すのがやっとだった。
そんな私をみて二陽人は玩具を得た子どものような表情を浮かべた。
「ごめんね、お姉さん。」
その後、言葉を発することなく顔を美香の首筋へ降ろしていく。
二陽人の吐く息が熱を持ったまま肌にかかるくらいの距離感…もう少し近づけば唇が触れるほどの距離だ。
押さえつけた腕から美香が細かく震えているのがわかる。しかし、二陽人の動きは止まるどころか耳の裏や髪の生え際を舌でなぞっていく。
そして、少し濡れた髪の毛から香るシャンプーの匂いが若い男の性を呼び起こす。
「やぁ…っ」
消え入りそうな声で美香が抵抗しているのも構わずに、先ほど制服のポケットから取り出したネクタイで両手を縛り上げる。
それを阻止しようと力を入れるが、蟻の力ほどのものではどうにも適うはずもなく両手の自由を奪われてしまった。


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