No title-4
「やぁ…なんか…でちゃ…っ」
指の動きを激しくすると何かが堰を切ったように飛び散った。
その液体は二陽人の腕や薄いブルーのシーツを濡らし、美香の尻には冷たい感触が残った。
「お姉さん…潮ふいた?」
指をいったん止め美香の顔を覗き込むと、耳まで真っ赤に染め息を切らしていた。
自分では何が起こったのかわからない様子ではあったが、尻に伝わる温度から予想がついたのだろう。
「ねぇ、潮吹いたのはじめて?」
嬉しそうに声をかけてくる二陽人に両手で顔を覆いながらも素直に首を縦に動かした。
兄よりも先にさせてあげられたことが、よほど嬉しかったのか暫く動けずにいた。
少しの沈黙の後、声を出したのは美香だった。
「いれて…二陽人君のおちん○ん…欲しいの…」
顔から手を離した表情は、余韻からか潤んだ瞳だった。
そんな表情で二陽人に懇願する美香に今まで保っていた理性の糸が音もなく切れた。
硬く一本の棒と化した自身を美香の割れ目にあてがうと、言葉もなく一気に奥まで突き上げた。
先ほどまで指を締め付けていた膣は圧力を弱めることなく二陽人を包み込む。
さきほどの奉仕によってすでに絶頂に近い二陽人ではあったが、一心不乱に美香を突き上げていた。
「あぁ…っいやぁ…きもち…い…っ」
体位を変えようともせず、ただひたすらピストン運動を繰り返す。
二陽人の動きに合わせてベッドがギシギシと音を立てるが、もはや耳には入っていない。
二人の荒い息と肌がぶつかり合うたびに生まれるいやらしい音が部屋に響き渡る。
それが更に二人の性欲をかきたてていくのだ。
声を上げながらよがる美香の顔を見下ろしながら最奥へと自身をぶつける。
子宮口を突き上げるたびに膣内は細かく収縮し二陽人を絶頂へ近づけていく。
それに逆らうことなくラストスパートを掛けるように腰の動きを早めた。
「い…いくぅー…っ。」
絶叫にも近い声をあげ、一気に二陽人のモノを締め付けていく。
「俺もイク…っ」
う…っと小さく詰まった声を上げて自身を引き抜くと、美香の腹部に白い精を放った。
そのまま覆いかぶさるように倒れこんだ二陽人は激しく息を乱している。
少しずつ呼吸が整っていく音を聞きながら美香は眠りの世界へと落ちそうになっていた。
「…好きだ。」
遠のく意識の中で、二陽人がそうつぶやく声が聞こえたような気がした。
END