No title-2
無力な自分への情けなさと行為を止めようとしない二陽人への怒りが涙となり溢れていく。
「泣かないでお姉さん。俺、お姉さんの笑ってる顔が好きなんだ。」
切ない顔を浮かべながら語りかける二陽人の瞳の中には涙で濡れた自分の顔があった。
しばらく互いの顔を見詰め合っていたが、どこから持ち出したのであろう薄手の布で美香の視界をふさいだ。
お姉さんの泣き顔なんて見たくないんだよ。」
聞こえないくらいの小さな声でつぶやきながら美香のスウェットをたくし上げる。
すると、小さな突起をつけた乳房が形を崩しつつ姿を見せた。
「寝るときにブラジャーは息苦しいから」と美香はいつも風呂上りにはつけないようにしているのだ。
囲うものがなく崩れてはいるが、白く大きすぎない胸は美乳というに相応しい美しさを持っている。初めてみる美香の体に二陽人は生唾を飲み込み呆然とその姿に見入っていたが、ふと我に戻り中指の先で隆起した乳頭に軽く触れた。
風呂上りとは思えないほど冷たい指先が突然乳首に触れビクンと体を反応させるが、相変わらず声は素直に出てくれないようだ。
このままでは二陽人に犯されてしまうと考えながらも抵抗する術はない。最後の頼みである彼も残業がある日は0時近くにならなければ帰ってこない。
そう考えを巡らせている間にも指は乳首を弄び、円を描くように先端をいじったり指の間で挟んでみたりと次第に大胆になっていく。
「どんどん硬くなってくよ。こっちはどうかな?」
体を離しスウェットのズボンを引き剥がすと、すかさず体を足の間へ押し込んだ。
白いフリルのついた可愛らしいショーツがあらわとなり、笑みを浮かべながら二陽人は美香の大事な部分を中指で撫で上げる。
中指の動きによって中心部へと押し付けられた布は水分を含んでいて、ほてった部分にひんやりとした感覚を与えた。
その感覚は、自分が何かに期待し興奮していることを思い知らせる。
「白い下着だから染みができてるのわかっちゃいますね。もしかして、こうされるの期待して穿いたんですか?」
瞳からの情報がないため耳がいつもより敏感に働いていることを知りながら私へささやき続ける。彼の声は、鼓膜へ小さな振動を与え、それが体へと直接伝わり快感へ変わっていくたびに中心部から熱い何かが流れ出てくるのがわかる。
恥ずかしさで頬が燃えているように熱いが、自分ではどうしようもできない。
二陽人は指の動きを止め、机の上に置かれたはさみを手に取とると迷いもなく美香のショーツの端を切り落とした。
先ほどまで腰を締め付けていたゴムひもは力を失い被さっているだけとなってしまった。
役目を果たさなくなった布はあっさりと取り去られ黒い茂みが姿を現す。
すでに洪水のように流れ出ている愛液は触らずとも溢れていることがわかるほどだ。
「ほら、お姉さんのココもう溢れちゃってますよ。彼氏の弟に責められてる背徳感が堪らないんでしょ?お姉さんはいやらしいなぁ。」
そういいながら私の両足をM字に開かせると、二陽人の言葉通り愛液は蜜壷から溢れ出し尻の割れ目まで伝っていた。
必死で足を閉じようとするが、これも適うはずがなかった。
テラテラと光る裂け目を見つめながら、面白そうに笑みを浮かべ息を吹きかける。
すると、蜜壷を守るかのように生えている茂みが少し揺れた。
(彼が帰ってくるまで時間はあるんだし…)
自分の中で、彼を裏切ってはいけないという気持ちと高まった性を抑えられない気持ちが葛藤を繰り返す。
意識が二陽人の行為から離れていることを悟られたのか、中指を濡れた蜜壷へ差し込まれ膣内を大きくかき回された。
「あぁ…っ」
搾り出しても虫の声ほどしかでなかった声が性器への刺激一つで簡単にでたのだ。
それは驚きと共に美香を快楽の世界へと連れて去っていく。