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トシキ@
【コメディ その他小説】

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トシキ@-3

(ザッザッザッザッ)

トシキはコンパスの針が西へ向くほうへ歩いている。

(ザッザッザッザッ)

「ん?何か見えるぞ」
トシキは前方10キロメートル先に人を見つけた。視力は7.0だ。

「3‥‥4‥‥‥5‥6‥‥‥全部で6人か。そういや、砂漠を歩き始めてから何も食べてなかったな。何かめぐんでもらうか‥‥‥」
トシキは物欲しそうな目を作る練習を始めた。


(ザッザッザッザッ)

男達との距離が近づいてくる。

(ザッザッザッザッ)

「ん?お前どっから来たんだ?」
男達の一人が話しかけてきた。

「おほしさま村です‥‥‥うっ‥‥‥お腹が減って動けない‥‥‥‥」
トシキは練習どおりの目で男達を見つめた。

「へっ、ちょうどいいや。お前ら!!こいつのリュックから飲み物と貴重品を奪え!」
リーダーらしき、赤い鼻をした男が命令した。どうやらコイツらは盗賊らしい。
「へいっ兄貴!」
男達はすぐに返事をした。その統率力はフリーザ一並だった。

(なんだこの展開‥‥‥‥)トシキは自分の運のなさを呪った。トシキの体力ゲージはすでに赤いところまで来ていた。

「やるしかねぇ‥‥‥俺は村じゃ誰にも喧嘩で負けたことがねぇんだ。相手が何人いたって同じだ。」
刹那、トシキはボコボコにされた。井のなかの蛙だった。

「おい、はやくコイツからバックを奪え!」
男達の中の一人が言った。トシキはバックを抱き締めながら四つんばいになってボコボコにされていた。

「ん?こいつ、バックの中に銀のかたまりが入ってやがる!!チャックの隙間から見えたぞ!」
もちろん10キロのダンベルだ。

(バキッドコッベキッ)
男達の攻撃は追い打ちをかけるように次第に威力を増す。

(やばい‥‥‥逝っちまいそうだ‥‥‥‥‥母ちゃん、ごめん‥‥‥‥俺、もうゲームオーバーみたいだ‥‥‥‥親不孝でごめん‥‥‥‥‥‥)
トシキはやさしく目をつぶった‥‥‥

(‥‥‥ん?母ちゃん?‥‥‥‥あ!!!あの糞ババァ!!こうなったのも全部アイツのせいじゃねぇか!!)
トシキは怒りで髪が逆立ち、スーパートシキに変身した。


ここで説明しよう。『スーパートシキ』になると、トシキは少しだけ頭の回転が速くなるのだ。


トシキは無い頭をフルに使った。


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