彼のキモチ3 −ハッピーバースディ−-4
「葵?」
「そういうことかぁ。勘違いしちゃった。」
「何が?」
「ほしいもの聞いてくるから、夕夜君が何かほしいのかな、と思って。」
「え?」
「あ、でもプレゼントのお返しってことにすればいいか。」
「な、に?話が読めないよ?」
何事だ?
「サッカーボール。買ってきちゃった。」
「はぃ?」
「あげる!」
葵はやさしい。て言うか本当意味が分からないし。
まず、自分の誕生日くらい覚えとけっつの。
でも……、すごくうれしかった。
「……ありがとう!」
まぁ、オレらはケンカなく仲良くやってます。
終わり
追記
「葵、よくサッカーボールなんか選べたな。店とか知ってたの?」
「えっ……、と。」
「誰かといったの?」
「うん……。2組の高見くんが来てくれて……。」
「男といったの!?」
「だ、だってぇ。」
「だってじゃない!」
「ごめんね?(上目遣い)」
「うっ……。次からは許さないからな?」
「うん!」
少しはケンカ?もしますけど!