ルームメイト2-7
「でもお前、熱下がったんじゃね?」
そう言うと額にそっと手をあてがわれた。
不意をついた行動に、意思とは反して胸が高鳴る。
触れられた額が―――アツイ。
「ほーらな、やっぱ下がってる」
言われてみれば、関節痛はあるものの熱の苦しさや重みはない。
「やっぱ座薬は効くんだよなーうんうん、俺も昔よくやったし、うん」
あぁ、座薬入れてくれたんだ、どうりで……
―――――座薬!!??
「座薬って、あの…」
「あ、知らねーか、お嬢だもんなぁ、ケツから挿すんだけど」
やっぱりーーーーー!!!
「なんで!?座薬なんてどこから!?」
「あーおばちゃんが持ってたんだよ、冷蔵庫入れてあったヤツー」
あっけらかんと言い放つマコト。
ということは…わ、わたしのお尻の穴に…
もう顔から火が出てもおかしくないくらいだった。
そんな様子を知ってか知らぬか、マコトがそっと耳打ちする。
「…もう全部見てるっつーの」
その言葉にまた顔が熱くなる。
恥ずかしさを紛らわすために「このっ!変た…」と言いかけたが、口を塞がれた。
もう―――…逃げられない。
自分の気持ちから、目を逸らす事なんて出来ない。
永く、熱いキスから解き放たれた二人から、同時に言葉が溢れた。
「好きだ…」
「好き…」
この後の二人の展開はどうなることやら。
それはまた後でのお楽しみ。