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fantasy ability
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reality ability‐第2話‐北の町、white town‐-14

「‥‥なんでよ?なんで、そうやって死ぬの?生きるのは確かに辛いわ。悲しい事が必ずあるからね。でも‥‥」
「‥‥ぅ‥‥」

結は光の意外な言葉に驚き、つられるように鳴き始めた。

「私たちが貴女たちの目標になるわ。だから、死なないで?お父様みたいに目の前で知り合いが死ぬのは嫌なの‥‥」
「‥‥解りました。‥‥」
「‥??‥」

結の突然の一言に、光はポカーンとする。

「‥‥“禁断詠唱”を解きます。‥‥“封幻(ふうげん)”!」
「!!」

結の身体中に施されていた紋様が一瞬にして消えた。

「‥‥あたしは光様を信じます。だから、勝ってくださいね?‥‥」
「ええ!」
「あたしは少し寝ます。兄様を任せますね。」

そう言って、結は目を閉じた。寝息が聞こえる事から死んではないようだ。

〈シュゥーン〉

謎の音と共に光の背中が一瞬だけ輝いた。

「??‥‥なんで、私は彼女に本音を言ったのかしら?そう思っていたのは真実だけど‥‥」

‥‥不可解な言葉を言う光だった。

「まぁ、いいわ。誠慈兄さんと祐をどうにかしないと‥‥」

光は結を両手に乗せ歩き始めた。後は言うまでもない。



‐センターサークルへの道‐

時は戻り、誠慈と光の様子を見てみよう。

「‥‥るかったよ!」
「何を言ってるですか?解除の方法も知っているんだったら、ちゃんと教えてくださいね!?」

‥‥喧嘩中だった。例え、兄妹でも喧嘩するほど仲がいいと思う。

「‥‥‥」
「‥‥‥」

‥‥違いました。仲が悪いでした。

『‥‥‥』

‥‥まぁ、そんなこんなで見事に“記憶の欠片”を手に入れた二人だった。‥‥
さて、他の所は手に入れたのだろうか?残りは3つの“記憶の欠片”の行方は?





続く


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