「なぁなぁ」-4
「ん、う」
香子が自分の唾液と俺の液を飲み込む度に、滑った感触が背筋を駆け抜ける。
息を吸うように、俺のモノを吸ってくる。
「っっぶあぁ、はぁ、はぁ」
唇を離して、必死に息を吸う。そしてまた飲み込んで、俺のモノを必死に扱いてくる。この刺激は、きつ過ぎる。
待ってくれ、まだ、イキたくない。
「んっ、んっ、ん」
香子の頭が何度も上下して、俺のモノを扱いてくる。
問答無用だった。
まるで、俺に何かを求めているかのように。
「ぶぶ、ぶう、う、ん」
「いく、い、いっ」
びゅ、びゅ。
俺のモノはすぐに果てて、香子の口内に射精した。
「悪い、良すぎて」
「ん」
俺はベッド脇にあるティッシュを取って、香子に差し出してやる。俺のそれに気付いた香子は、少し視線を上げて、涙目で笑った。
「え?」
香子は一度も俺のモノから顔を持ち上げず、瞼を閉じた。そのまま全てを受け止めて、少しためらってから。
ごく。
俺の吐き出したものを飲み込んだ。
これだけは絶対に許して欲しいんすけど、と言っていたはずなのに。
「げぼっ、ごぼっ」
香子が咳き込み、俺は慌てて背中をさすってやる。それでも香子の唇は、俺のモノからはなれようとはしなかった。
香子は俺の液で滑った唇を歪ませて、寂しそうな笑みを見せてくる。
「はぁ、はあ。別に、愛されてないとも、思ってないっすから」
香子は息も絶え絶えのまま、俺のモノから溢れる精液を舐め取っていく。尿道に溜まった精液も、熱心に吸い取ってくれた。
その全ても、香子は喉を鳴らして飲み込んでいく。
苦いだろうに。不味いだろうに。
もういいよ、そう言おうとする俺と、もっとしてくれ、そんなことを考える俺が居た。最低だな。本当に。
「かこは、一番じゃないっすけどね」
香子は肩を竦めて、俺のモノにゴムを被せていく。
俺のモノは二度もイッたくせにまだ元気で、香子の股からは愛液が零れ落ちていた。痛がっていたくせに、また俺のモノに貫かれたいのかよ。
嗜虐的な思考が、俺の胸に沸き起こってくる。
「それとも」
香子の手が止まった。
被せたばかりのゴムを、香子が引き抜いた。おい、何を。
香子は笑顔のまま、俺の上に乗りかかってくる。
俺の、何も着けていないモノの上にだ。
「おい、香子」
「今度こそ、かこは一番になれるんすか?」
にゅる。
香子の秘部が、俺のモノの上を撫でていく。不器用な腰つきで何度も擦られて、香子の液が俺のモノを濡らしていく。
俺はさっきのも含めて、一度として、香子と生でしたことはない。香子が大事だというのもあるが、何より、俺が一番愛しているのは香子ではないからだ。
そして。
あいつとは、生でしたことがある。
それを香子は知っていて、全て知った上で、俺を受け入れていたはずだ。
「んっ」
俺の先が、香子の膣の中に収まっていく。さっきよりも抵抗力の抜けた香子の膣が、俺のモノを無抵抗に飲み込んでいく。
やばい、やばい。
香子の膣の肉が熱い。あいつとは違う香子の中は、ざらざらしていて、温度が高い。
やばいくらいに、気持ちいいんだ。
ゴム越しではない、本当の香子の身体が俺のモノを愛してくる。