婚外恋愛(第一章)-3
「不粋な世間体など、今の僕らには邪魔になるだけだよ。僕は君への愛を永遠に貫き、惜しみない愛を注ぎ続けたいんだ。君が求める要求には何でも応えたいし、老いても女として輝く君を、いつまでも見つめ続けていたいんだ。」
「ありがとう雅治…」
恵子は満面の微笑みを浮かべると、萎えかけた雅治自身を手に取り、花蜜に被われた、その愛しい肉樹を頬張りながら、まるで子犬をあやす母犬のように、丹念な舌戯を繰り返していた。
愛を見失いつつあった恵子と、愛を探し求めていた雅治…
雅治にとっての喜びは、快楽の波間に漂う恵子を見届ける事であり、
恵子にとっての喜びは、雅治から与えられる女の悦びに浸る事であり、
道徳や理性など超越した、あくまで純粋な愛だった。