Dream 7月13日-2
「先輩」
「ん?」
「聞いてください」
「何を?」
「実はですねー……」
何だ?
もしかして告白か?
いや、このタイミングでそれはないか。
「私…あさってに退院することになりました〜」
満面の笑みで、美紀はそう言い、自分で拍手している。
「本当か!?それ」
「嘘じゃないですよ〜」
どうやら本当らしい。
「そうか〜、良かったじゃん!」
「はい!!予想以上に治りが早かったって」
本当に良かった。退院できて。
もし美紀が退院したら、言おうと思っていることが俺にはある。随分まえから決意していた。退院したときに言おうと決めていた。
言おう。明後日。美紀の答えはどうかわかんないけど。