『 手紙 』-1
『いつか私が消えたとしても
どうか悲しまないで下さい
あなたは悲しまないと思います
いや
あなたは悲しもうとはしないでしょう
それでいいのです
いつか私が消えたとしても
天国のあいつだって泣いてほしくなんかない
とかって聞くけれど
泣いてほしい人だっています
ずっと思い出してほしい人だって
もっともっと気にかけてほしい人だって
たくさんいます
あえて私は何もいいません
泣くも笑うも
喜ぶも悲しむも
あなたの勝手でしょう
あなたが自由な考えをすること
それが私の願いです
さて
私のメッセージもこんな所です
生きている間
私は充分過ぎるほど楽しかった
いつか私が消えたとしても
と言っても
実際消えた後でしょう
泣かないで下さい
泣いて下さい
忘れて下さい
忘れないで下さい
すべて自由です
ではここらへんで書くのをやめようと思います
実際私は哀しいです
泣きたいです
なので
泣くための時間を今から取りたいと思います
さようなら
さようなら』