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『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ
【二次創作 恋愛小説】

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『beat mania UDX』より不夜城の仲間たち〜茶倉-3

「ア、アタシの声が聞こえるのかい!?」
『ええ、まぁ……姿は見えませんけど…』


姿が見えない?まぁいい。とりあえずそんなことは後回しだ!今はこの状況をどうにかしないとねえ。

よく見ると、やはり見えてはいないのか、黒髪の女の子はキョロキョロと周りを見渡した後、アタシを見た。


「まぁ姿が見えないのはいい。アタシの話を聞いてくれないかい?」
『別に構いませんけど、一つ教えてくれませんか?』


女の子の意外な言葉に少し口が詰まる。だが、別に構いやしない。


「ああいいよ。なんだい?」
『あの……何が原因なんですか?』
「は?何がだい?」
『いえ、亡くなった原因ですが……?』


亡くなった?

誰が?

いつ?

頭の中には?マークが一杯だが、とりあえず聞き返す。


「誰が亡くなった原因だい?」
『いや、だから、あなたが亡くなった原因なんですけど……。自殺ですか?なんか自縛霊っぽいし』


その言葉を聞いた瞬間。アタシは頭の中が空っぽになった。

アタシが……


「し……」
『はい?』
「死んだぁあああああっっ!!??」


その瞬間、アタシは気を失った。





彩葉(いろは)ちゃんが霊媒体質を持っていることに私が気付いたのは、つい最近だった。

よく誰もいない所に話しかけたり、不意に周りを見回したりということがあったので。前に思い切って聞いてみたのだ。

私は少しオカルトに興味がある。だから、彩葉ちゃんはもしかしたら霊感があるのでは、って思った。

案の定、彩葉ちゃんは霊感があるらしかった。なんでも、ご先祖様は霊能力師や陰陽師だったらしいのだ。

声が聞こえたり、姿が見えたりするのは日常茶飯事らしい。

だから、こうして識さんのゲームセンターの前で、誰もいないのに話していても、事情を知っている私はあまり驚かなかった。

少し辺りを見た後、彩葉ちゃんの目線の先に幽霊がいると思ったので、私も誰も座っていないベンチを凝視した。

彩葉ちゃんはいくつか質問をしている。少し長引きそうだったので、識さんのゲームセンターの中に視線を移した。


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