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《本当は君が…》
【純愛 恋愛小説】

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本当は君が…2-4

俺は由樹と2人で固まっていたが「由樹……行くか?」と聞くと「…うん」と言ったので俺たちは無言で貴春兄キのいる所へ戻った。いつもは思った事をすぐに言う由樹だが、この時の由樹はどう思っているかは口にしなかった


「遅かったなぁ?飲み物は?」

「ごめん。忘れた」とだけ言い2人で海に向かった。それを見た優輔は小声で「よしよし!見てきたな」と呟いていた

海に向かって由樹と歩いている途中、俺は由樹に話しかけた。
「由樹…そのッ…あの何だ?…さっきはビックリした!!いやぁ〜参ったな!」(どうした俺!いつもこんな事言わないだろ)
由樹は「…うん」と言うだけだった
俺は意を決して由樹に聞く
「由樹、お前も俺と……………あぁいう事…ヤりたいかのか…?」
これを言った時、俺の中の由樹に対する気持ちが少し変わった気がした。しかし由樹は無言のままで答えを聞く事が出来なかった
その後、貴春たちは戻ってきた。5人は無言のまま昼を食べ無言で遊び、帰り支度をし、車に乗り込んだ。帰りの席は隣りが貴春だった

「おい!貴ッ!お前よくああいうことを昼間からこの席でしたな」

俺は由樹たちに聞えないように貴春に耳打ちした

「そうか!見たのか!どうだった?俺と友香のは?…ヤる気になったか?」

貴春が笑いながら言うので俺は大声で「するか〜!!」と叫んでしまい由樹は後ろを向いたが、すぐに戻った

「兄キが一発お前にカマしてやれって言うから兄キとグルってお前に見せた訳!作戦成功!!」

俺は頭を抱える。貴春は、お前はまだかわいいな!と言い、腹を抱えて笑っていた。
由樹はあれから俺の顔を見ても、いつものように言いたい事を言って来なくなってしまった

由樹…お前は今、何を思ってる?はっきり言わないとお前らしくないんだよ…俺はお前の事をどう思ってるか聞きたくないのか?…


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