投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ
【二次創作 恋愛小説】

『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカの最初へ 『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ 22 『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ 24 『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカの最後へ

『beat mania UDX』より不夜城の仲間たち〜ナイア-6

孔雀は私の顔を見ると、にっこりと笑ってまたマスコット作りに没頭し始めた。


孔雀が一息ついたら帰ろう。私は孔雀の作業が終わるのを待った。


「誰の人形が欲しいんだ?」


孔雀の一言が、私は三秒ほど理解できなかった。


「……んえ?」
「だから、誰のが欲しいんだ?」


孔雀は針を止めて見つめてくる。その目が、私に嘘をつかせることを躊躇(ためら)わせた。


「んと……ね…」


嘘はつけない。だけど、本当の気持ちを口に出すのも凄く恥ずかしい。

私は何もはっきりと言えず、ただ口をパクパクと動かすことしか出来ない。


「ああ、ユーズな。わかった」


孔雀がそうひとりごちるのを、私は聞き逃さなかった。


「な、なんで!?」
「あれ、嫌なのか?」


うぐぅ。

嫌なわけない。むしろ大当たりなんだけど、だけど……。

孔雀は、私の悩みを馬鹿にせずに聞いてくれるかな?


「どこが好きなんだ?」
「ん〜と…ね、誰にでも接することが出来るのと、やっぱり優しい所かな」


確かに私はユーズの優しさに凄く惹かれてる。


「だけど、他の女の子とはいてほしくない?」
「うん…」


自分で頷いていて嫌な女だと思うよ。だって……。


「セリカ、ユーズはお前の彼氏じゃあない。」
「うん」
「だからユーズが誰に何をしても、セリカはどうこう言うことは出来ない」
「うん…」


孔雀の言ってることは正論だ。だけど、それを認めることが今の私には出来ない。

ナイアさんは確かに私なんかより数段綺麗だ。それに態度も大人。私が勝てるものは一つも無い気がする。


『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカの最初へ 『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ 22 『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ 24 『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前