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『beat mania UDX』より〜不夜城の仲間たち…セリカ
【二次創作 恋愛小説】

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『beat mania UDX』より不夜城の仲間たち〜ナイア-3

「……ふふっ」


一人であたふたしていると、ナイアさんが軽く笑い始めた。


「ふぇ?あの……?」
「ふふっ、セリカちゃんでしょ。識やリリスから聞いてるわ」


リリスとは、このゲームセンターに来る理々奈(りりな)ちゃんのこと。リリスちゃんや、その友達の彩葉(いろは)ちゃんとは、ここ以外でも遊んだりしてる。


「そ、そうなんですか…はは……」
「噂通り、可愛いわね」


ナイアさんに微笑まれて、私は自分でも顔が赤くなるのがわかっていた。


「さてと、新しい仲間の顔を見たところで、識、ちょっとやっていっていい?」
「ああ、構わないよ。今は営業中なんだから、遠慮しなくても大丈夫」


ナイアさんが向かった先には、大きなゲームの筐台が設置されている。


『ビートマニア』

みんなは略して『ビーマニ』と呼んでいる。


ターンテーブルを模したコントローラーで、画面上から落ちてくるオブジェクト通りに演奏していくという、シンプルなゲーム。

だけど、操作がシンプル故に奥がと〜っても深い。(ちなみに私の腕は、まだまだ皆には及ばない)

ナイアさんは曲を選び終わると、指を軽く伸ばして準備に入った。


「セリカちゃん、よーく見ておきな」
「え?」
「このゲームセンターで、あのゲーム一番のスコアラーは彼女だからさ」


識さんの言葉を、最初は軽い冗談か何かだと思っていたけど、ナイアさんのプレイを見ていると、信じずにはいられなかった。

寸分の狂いも無くキーを叩き、ディスクを回す。しなやかに、だけど力強く演奏していく姿は、女の子の私でも見とれてしまった。

曲が終わり、ナイアさんが手を止めた。その先の画面には、私が今まで見たことないようなスコアが記されている。


「す、すごい……!」
「ははっ、セリカちゃんも目指してみれば?頑張れば大丈夫だよ!」
「うぅ、識さん完璧に私のことからかってるよぅ」


ふと気づくと、孔雀がいない。もしかして、また人形作りに戻ったのかな?もうシフトの時間は終わりだし…。


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