投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜
【学園物 恋愛小説】

ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜の最初へ ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜 2 ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜 4 ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜の最後へ

ONE DAY ー2ー 〜誕生日?@〜-1

「そういや、もうすぐ誕生日だな」

昼飯を食べてるとき、いきなり大輔が言いだした。
そこで生まれた一つの疑問。

「誕生日って、誰の?」
「お前だお前!」

そう言って箸の先を俺に向ける。行儀悪いぞ。

「精一杯祝ってやるぞ?」

何を企んでんのか、いい笑顔をしてやがる。
しかし、誕生日ねぇ…。


『ONE DAY ー2ー 〜誕生日?〜』


今からちょうど1週間後の6月28日は確かに俺の誕生日だ。
まぁ、この歳になってまで祝ってもらおうとは思わないし、第一そんな柄じゃない。
それでも奏や詩織は祝いに来たりするが。

「誕生日、祝わなくていいぞ?」
「なんでだよ」

明らかに不満げに言う。

「別に。あんまり気が乗らないだけ」
「じゃ聖誕祭するか?」
「キリストじゃないんだから」
「じゃ宴会」
「もう関係ないじゃん」

今回の大輔はなんかしつこい。なんだってんだ?

「しつこいぞ?なんかあんのか?」

イラつきながら言う。すると大輔は顔をそむけた。
明らかになんか隠してやがる。

「おい、何隠してんだ?」
「べ、別に?」
「額に汗掻きながら言っても説得力ねぇぞ?」

それでも大輔は言おうとはしない。
仕方ない。あの手を使うか……。

「お前が言わないんだったら、<あのこと>を和葉ちゃんに言うぞ?」

大輔がビクッとした。
シスコンのこいつは和葉ちゃん絡みだと強く反応する。
ん?<あのこと>ってなんだって?
いや、知らね。ふざけて言ってみたら腰が低くなったから使ってるだけだ。

「…怒らないなら」

お。やっと言う気になったか。

「わかった。怒らないから言ってみろ」
「………実は……言っちゃったんだ…」
「……何を」

あー、なんか嫌な予感。

「正式にお前の誕生会をやるって……」
「……」

マジかい。

「……ちなみに、誰誘った?」
「……春日に工藤、和葉に………水沢だ」

み、水沢も来るのかよ……。絶対ただじゃ終わんねぇ!!


ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜の最初へ ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜 2 ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜 4 ONE DAY 〜呆れるほどの日常〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前