ONE DAY ー2ー 〜誕生日?@〜-3
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「橘和也の18歳を祝って!」
「「かんぱーい!!!」」
日曜日が俺の誕生日なこともあり、朝から詩織と奏が準備に来ていた。
料理も出来合いのものでなく、2人と午後から来た和葉ちゃんで作ってしまった。
て言うか、和葉ちゃんって料理できたんだ。
去年のバレンタインデーではものすごく辛いチョコだったのに。
「かずくん、おめでと♪」
「ん?あぁ、サンキュ」
そんなことを考えていたら、奏が近くにきていた。
「はい、誕生日プレゼント♪」
そう言って綺麗にラッピングした包みを俺に渡した。
「開けてみていいか?」
どうぞと奏は促す。
お言葉に甘えて丁寧に包みを開ける。
「これは……」
中に入っていたのは目覚まし時計だった。
「前に目覚ましが鳴らない時があるって言ってたでしょ?」
確かに言った。
しかし、話の流れで呟く程度に言ったくらいだ。
それを覚えていた。
「奏」
「ん?」
こいつは本当に……
「…ありがとな」
最高の幼なじみだ。
「……どういたしまして♪」
俺達は笑いあった。
なんか冷たい視線を感じるが気のせいだろう。
誕生日はまだ続きます。