コイシイヒト-1
あなたと離れて早くも二ヵ月経っちゃっね。
ねぇ?元気かな?
仕事頑張ってる?
あなたと離れてから自分がどれだけ弱くて小さな物なのか痛いほど思い知らされました。
あれだけ長く伸ばした髪。最近切っちゃったんだよ。髪型を変えれば…あなたが好きだと言ってくれた長い髪。
切れば少しでもあなたの事を忘れられると思ったから…
だけど…あなたが好きだった長い髪を切っても、あなたが好きだと言っていた服装を変えても何をしてても…
―想うのはあなたばかり―
離れてからあなたがどれだけ大事で…どれだけ支えになっていたかやっと分かったの。
だけど、あの時はどうしても許せなくて…あなたを信じきることができなくて…私はあなたの手を自分から離してしまったの。
今更ずるいよね。あの時許しを請うあなたを拒否したのは私なのに…やり直すチャンスだってあったはずなのに…
今更、『好きなの。やり直したい』なんて言えない。だって勝手すぎるから…
もう…行動するには遅すぎるから。
素直じゃない私。
自分で嫌気がさす。
けど、もう遅い。
想いは募れど…あなたに届くことはもう二度とない…
ねぇ?あなたは私と離れてから、私が恋しいと…愛しいと想ってくれましたか?
ねぇ?寂しいと想ってくれましたか?
私は今、あなたがすごく恋しいです。寂しいよ…
傍にいない事がこんなに苦しい事なんて知らなかった。離れていてもこんなに想う人なんていないと思ってた。
―あなたは私の運命の人―
そぅ、運命の人だったの。なのに…どうして離れてしまったの?どうして『別れ』を自分から切り出したりなんか…
後悔ばかり。
鳴らない携帯。あの時は、あなたとのメールや着信で溢れていたのに…
待ってしまうの。もし携帯を開いたらあなたからの連絡…
『やり直そう』
そんな言葉を…
そんな物、来るはずない事ぐらい分かってるのに…
ねぇ…まだ、あなたが好きなの…
忘れられない。傍に居たくて…昔みたいに笑いかけて欲しくて…また私だけのあなたに戻ってよ…
未練だらけの私。
未来が見えるなら見てみたい。
あなたの一番に戻れる日は私にありますか?