you-3
そして、その日からだんだん時間はかかったけれど諦めがついてきた。
自分でもいまだに何故、諦めがついたのかよく分からない。
でも、二度目の告白がきっかけになったのは間違いない。
今は気になる人もできた。
「いきなりだけどさぁ、みぃは謙君を好きになって後悔したこととかある?」
詩織が聞いた。
「うーん。想いが報われなくても後悔はないかな。」
笑顔で私は答えた。
「そっかぁ。あっ、そろそろ行きますか」
時計を見て詩織が立ち上がった。
会計を済ませ二人はファミレスを出た。
「ねぇ、みぃ。花、何買う?」
「うーん。謙君って向日葵って感じしない?」
「そうかも!!じゃあ向日葵買っていこうか」
ふと空を見上げたら青々としていた。
蝉の声
通り過ぎていく人達の『暑い』
という声が聞こえる
この暑さも
まぶしすぎる太陽も
全てが夏を思わせる。