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you
【青春 恋愛小説】

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you-2

中学2年の冬

謙君が当時、私と仲の良かった友達と付き合ってるという話を詩織から聞いた。


直接その友達に謙君と付き合ってるのか聞くと
『ごめん。自分の気持ちは分からないけどとりあえず今は付き合ってる』
と言われた。


私はイイ人ぶって『私は謙君の事、もう好きじゃないから気にせず付き合いなよ!!』と言った。

内心はショックだったし、軽い気持ちで付き合ってほしくなかった。


でも、私がそう思ったところで何も変わらない。



この恋は報われない。

だから諦めようと必死になった。


でも…
何人異性のメル友がいても

保健室で人気の先輩達と仲良くなっても

謙君を諦められるくらい好きになる人はいなかった。


中学3年の春

付き合った私の友達に浮気され傷付いてた謙君。


それでも彼女が好きだから、別れたくないから彼女を責めたくないと言っていた。


一途な彼をもっと好きになりそうだった。


でも、彼女への想いの強さを知ったから私は今度こそちゃんと諦めようとした。


自分がこれ以上傷付かないためにも。





――「懐かしいなぁ…」
苦笑いを浮かべながら私は言った。


今は真夏の8月

私は大学1年になった。




「でも、本当にみぃが謙君の事、ふっ切れて良かった。」
詩織が笑顔で言った。




ふっ切れたきっかけは、
高校2年の夏
私は謙君に二度目の告白をした事だ。


結局、どんなに傷付いても謙君を諦められなかった。


返事は分かってる。

でも想いを伝えた。


予想どうりの返事が返ってきた。
『ごめんね』



謙君の誕生日が近かったからプレゼントをあげて
「いきなりごめんね。じゃあ、また!!」
と、私は明るい声でそう言ってその場を去った。


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