室内遊戯-2
「…マコトが2人…、双子?」
2人の同じ顔を見比べる結衣は、未だ脳内を整理出来ないでいた。
「そ。因みに弟のミノルね。よろしく、結衣ちゃん」
結衣の下から、今までマコトと思っていた男がミノルと名乗る。
結衣は拒否を示すように上体を捩り逃れようとしたが、上方から結衣の両腕を本当のマコトが捕まえ、反論する間も与えられずに、マコトに口付けされ言葉を飲み込まれた。
濃厚に舌を絡められ、結衣の口の端からは飲み込めなくなった唾液が溢れる。唇が離れ結衣が大きく息を吸うと、宥められる様に頭を撫でられ、マコトの声が降り注ぐ。
「折角の楽しいアトラクションなんだから、結衣も楽しんでね」
その科白とほぼ同時に、ミノルが下から結衣を突き上げる。
「やぁん!…ゃあ、…ッ!!」
結衣の発した反論が嬌声へと変わると、双子は同じ様な艶笑を浮かべる。
マコトは胸の膨らみを揉みしだきながら結衣に口付け、ミノルはその結衣の胎内を掻き回す。結衣は抵抗する事も叶わず、双子にされるが儘になっていた。
「ん…、はぁ…」
次々に生まれる快楽に飲み込まれまいとするも、一度火の付いた結衣の身体は双子の発する刺激に反応してしまう。次第に溢れ出す愛液が、より一層淫猥な音を荒げていった。
「俺と兄貴、ちゃんと区別付くように、しっかり教えてあげるね」
結衣の腰を捕まえていたマコトの片方の手が放されると、今度は結衣の秘所へと伸びた。
濡れた茂みを分け入り、包皮に包まれた陰核を見付けると、親指の腹で軽く潰すように嬲り始める。
「あ、…んやぁ…、アッ!」
歓喜の声が上がり始め、結衣の腰が自然に揺れだす頃、マコトが結衣の眼前に主張を始めた自身を突き出す。
「俺の、舐めて。結衣」
快楽に朦朧とする思考で、差し出されたものに結衣は顔を近付ける。マコトの鈴口からは既に透明な先走りが溢れ始めていて、結衣はそれをちろちろと舌を出し舐め取ると、ゆっくりと口淫を始めた。
「そう、結衣。気持ちいいよ」
結衣の髪を撫で、マコトも自ら腰を動かす。唾液に塗れたそれが、結衣の口腔で体積を増していった。
「結衣ちゃん、イきそう…」
それを下から見て触発されたのか、ミノルが律動を早め、激しく結衣の腰を揺り動かす。口中をマコト自身でいっぱいにした結衣が、全身を震わせ鼻に掛かった甘い息を荒げた。
「ん…ぅんんッ!!…ぁ、んーっ!!」
「っくぅ!!」
ミノルの白濁した体液をその胎内で受け止めた結衣が、直後に頂点へ達する。それが秘所から抜き取られると、ミノルの放出した熱が結衣の収縮に合わせとぷとぷと流れ出た。
肩で荒い息をする結衣の口から、充分に怒張しきったマコトが引き抜かれる。
「結衣、今度は俺だよ」
始まったばかりのこの遊戯に、いつしか結衣はのめり込んでいった。