第二話 気になる彼女と、迷惑なヤツ-4
「お前も自分で蒔いた種だろうが。自分で責任取れよ。」
すると、三輪が垂オ訳なさそうに、
「ご、ごめん。ありがとう・・・。」
と、謝ってきた。
少し卵z外に思ったが、素直に謝ったので許す事にした。
「でも、やっぱ武藤は強いんだな!さすが不良なだけあるな!」
喜々とした顔で話す三輪。
「だから違うってば・・・。」
もうすでに五回以上否定しているが、全く聴いてもらえない。
「しかし、人のオンナに手ぇ出すようなヤツが、ウチの学校にいたとはな。あの超金持ち学校に。」
「俺昔からこういう性格でさ、親が俺を医者にしたいが為にあの学校に入れられたんだけど、やっぱ周りから浮いちゃってさ。」
「俺とは違って元々か。」
そういえば、時羽さんの銀髪について訊くの忘れたな、なんて考えていると、
「でも、ホント助かったよ!あっ、折角だからケータイのアドレスと番号教えてくれよ!俺まだ友達いないんだよね!助けてくれたのも何かの縁だしさ!」
なんか言い出したよ・・・。
「えぇ〜!なんかお前といるとロクな事にならない気が・・・。」
渋っていると、ほぼ無理矢理ケータイを奪われた。
「ホント助かったよ!じゃあまた明日なー!」
最後まで騒ぎながら帰って行った。
俺もようやく家に着いた。
「今日は疲れたなぁ。しかしまぁ一応友達も出来たし。それに、もしかしたら、また時羽さんと一緒に帰れるかも・・・。」
と、一人これからの事を想像して、ニヤける和真だった。
「あっ、しまった!夕飯の買い物すんの忘れてた!?」