花の乙女の会話文-1
喫茶店。
一つのテーブルに集まる3人の女子達。
彼女らは、とてもとてもとても(中略)大事な会議をしていた。
議題『恋してますか?』
「もーぅ、隆君格好良すぎ〜♪ だって見た見た? 今日のサッカー!! 素晴らしい活躍…。3回のハットトリック…。飛び散る汗…。彼の背後には強大な後光が輝いてるわっ!」
「ま、それを見てあんたは飛び散る血飛沫を披露したわけだが」
「…格好良いのは解るけど、鼻血出してる場合じゃないでしょう」
「つーか3回のハットトリックって何だよ? 1人で1試合9点かよ」
「う…。うるさいなぁ! 鼻血はしょうがないの! だって…隆君が…格好良すぎるから…♪」
「…背後に麻薬が見える」
「私はニヤけた親父が見える」
「…帰る?」
「帰るか。馬鹿ピュア女はダメだ」
「…じゃ、お金置いとくわ」
「うんわかった…。私はもうちょっと隆君を想ってる……♪」
「…さよなら」
「犯罪すんなよ」
「…って、おぉぉぉぉぉぉい!! 止めようよ!! 花の乙女が向こう側(?)の世界にイこうとしてるんだよ!? これは止めるべきでしょうよ!?」
「…花の乙女は妄想癖ですか」
「どっからどう見ても花のジャンキーだろ」
「だっ…誰がジャンキーだとぉ!」
「ほら、よだれ」
「…ほら、着衣の乱れ」
「目がイッてる」
「あぅ…あたしジャンキーじゃん……」
「それ、ミッキー風に言ってみて」
「Hello? 僕ジャンキーだよ!!」
「よし、交番行こう」
「おいコラ待てぇ!!」
「はいはい、落ち着いて落ち着いて」
「ったくもう……。じゃあ聞くけど、君達には好きな人はおらんのかね? 隆君以外で」
「隆君は指名不可っすか」
「…独占ですか」
「なんだ!! 文句あっか!!」
「ないです」
「…ないです」
「じゃあハイ、まずは真弓の好きな人ー」
「な、なんで私なんだよっ!! ほら智沙、お前からっ!!」
「…え? ちょ、ちょっと無茶振りは止めて下さいよ」
「ほらぁ、二人とも恋してるんだから♪ 早く言っちゃいなよ」
「…ほら、真弓。志乃がガン見してますよ」
「え…? 私じゃないだろ!智沙を見てんだよ」
「二人一緒に言っちゃえば?」
「…もしかして、真弓好きな人言うのが恥ずかしいんですか?」
「ばっ…!! 恥ずかしくなんかないわ!!」
「だから二人同時に」
「…じゃ、言っちゃいましょうよ」
「よ、よし、智沙が言うなら私も言おう」
「…私は真弓の後で」
「………お二人さ〜ん?」
「そ、そういう智沙こそ恥ずかしいんだろ」
「…い、いや。私はトリを飾るので」
「……おーい」
「紅白じゃねぇんだから、トリなんて良いんだよ」
「…紅白を馬鹿にしちゃいけませんよ」
「…おい。そこのツンデレ&クーデレ」
「紅白なんてここ3年見てないな」
「…私絶対あの大きな衣装着てトリ飾りますから」
「歌姫になる気かよ!!」
「…おいコラてめぇらぁ!!!!!!」