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午前4時
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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午前4時-1

ベランダに出て
煙草に火をつける


やめられたと思ったのに
やっぱ無理だったな


まぁいっか

やめる必要もなくなったし



『煙草吸う女は嫌い』



あなたがそぅ言ったからやめた



吐いた白い煙が
スーっと消えてく



3月
暖かくなってきたとは言え
この時間帯はやっぱり少し寒いな


だけど
澄んだ空気が心地いい



ふと夜空を見上げれば



満月





『月好きだね。』



そぅ言ったあなたを思い出す


うん、好きだよ
今も変わらずね



地面に煙草を押しつけて
ピンッと指で弾いて
ベランダの向こう側へ飛ばす



立ち上がって
もぅ一度
月を見ようとしたけど


視界が滲んで
見えなかった…



煙草の煙みたく
あなたへの想いも消えちゃえばいいのにね





午前4時


強がりで弱虫な私を見てたのは


月と


私の愛しい
ネコたちだけ…


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