reality ability‐第1話‐天界、大都市center circle‐-1
‐天界‐
ここは大都市センター・サークルの広場である。
〈ブォン!〉
音と共に、急に“門”が出現した。その場にいた通行人(神?)の視線がそれに集まった。
「ここは?」
「‥‥大都市センター・サークルの広場のようね。」
「‥‥そうか。」
と、そこから皇希、織音、凰輝、誠慈、光が次々に現れた。
「し、織音様だ!」
「ほ、本当だ!!」
という風に、辺りの“神”が織音に近寄ってきた。
『‥‥‥』
四人は無言でその様子を見ていた。
「ちょ‥‥、ちょっと!助けなさいよ!?」
織音は助け船を求めたが、
「織音、すまない。俺には無理だ。」
と皇希、
「俺たちにも手に負えません。」
と凰輝のこの言葉に誠慈と光は首を縦に振った。
「ん?‥‥そういえば、神城家が何故、ここにいる!?」
一人の神が言った。凰輝、誠慈、光は一瞬にして囲まれた。
「‥‥それにコイツは何だ!?この不可解な“力”もだ!」
「‥‥‥」
皇希も囲まれた。それに、凄い殺気が皇希を襲う。が、皇希は物ともせずに余裕で立っていた。それどころか、辺りに威圧感を与えていた。
「ぐっ!こ、コイツは何者だ!?我ら‥“神”に反抗する気か!?」
「‥‥所詮は俺には勝てないさ。」
「なっ!なんだと!?」
「‥‥‥来いよ?相手になってやるよ?」
皇希はそう言い、片手を前に出し挑発した。すると、一人の神が近場にあった剣を持ち、皇希へと襲い掛かった!
「うおおおぉぉぉ!」
〈ヒュン!〉
「‥‥当たらないよ?」
皇希は余裕な顔で軽々と避ける。
「‥‥そんなものか?」
「くっ!」
相手はよろめいて体勢を崩したが、直ぐ様直した。その時の皇希はわざと待っていたように見えた。
「な、何故?」
「何がだ?」
「何故待った!?一体、何をしたいんだ!?」
「‥‥さぁね。」
皇希は軽く苦笑した。