HAPPY LIFEJ-5
「あ、明日香?ごめん」
「なんであやまるのよぅ」
「いや…つい、なんとなく」
「うぅっ…雄大のばかぁ〜!」
この時、雄大の胸を借りて泣いたのは言うまでもなく。雄大はただ黙って私の頭をなでてくれた。
ようやく気持ちが落ち着いた頃、机の上の写真立てが目に入った。中に入っている写真はもちろんあの時の。私も家に帰ったら、千栄先輩にもらったあの写真を飾ろう。
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「渡辺先輩、ちょっといいですか?」
「ん、あぁ」
「私…その、、、」
「……」
「私、先輩のこと、ずっとスキでした」
「……」
「付き合って…もらえませんか?」
「悪いけど、俺付き合ってるやついるから」
「………」
「別れるつもりなんて全然ないし、今はそいつが一番大切な人だから」