茂木くん-2
茂木は普段口数は少ないものの、自分の意見ははっきり言うし、勉強もできる方なので、正直藍音とはタイプがちがうクラスメートである。
「………部活が終わったから…帰る途中でピアノの音が聞えて…」
現れたのがオバケではなく茂木だったのでホッとした。
《♪チャ〜チャ〜ン》
「……あっ!!紗千ちゃんから電話だ!」
そう言うと藍音は暗闇の中で話始めた。
「…あっ!!」
茂木は何かに気付いた。
「宮下さん、パンツ見えてるよ…」
画面の光で白いパンツは見えていた。
「えっ?!嘘!……キャッ!」
藍音が隠す前に茂木は笑いながら割れ目をなぞった。
『藍音?!どうした?何かあった?』
心配した紗千が呼ぶ。
「うぅん…大丈夫!」
しかし内心ビックリして今にも口に出てしまいそうだ。
『それでさぁ〜!………なんだよね〜!おかしいと思わない?』
こんなたわいも無い話も今の藍音には長く感じられた。
「すご…いおかしいッ」
藍音は話に集中できず、簡単な答えしか返せない、なぜなら今も茂木は藍音のアソコを指で行ったり来たりしているからだ。
「うん!…うん、また明日ね…」
藍音が電話を切った瞬間、茂木はクリを摘んだ。
「…んんっ」
藍音の体に電流がれたように飛び跳ねた。
「宮下さん。もう電話しないの?真っ暗だし、もう帰りなよ!怖いでしょ?」
茂木はクスクス笑いながら言った。
(今の感じはなんだったの?)
無言でいる藍音に、茂木はもう一度しゃがんで
「宮下さん、どうする?続きしたい?」
「・・・」
「宮下さんの口から聞きたいな」
「・・・いじわるしないで」
「ふふっ」
茂木は藍音をお姫サマだっこし、音楽室へ入って鍵をかけた。