Deriving Story〜継続〜-2
「あ、そうだ」
なによ?
「昨日は周りに人がいなかったらからいいけど、今度からは気をつけてね」
なにを言ってるんだ?
「戦ってる時に見えたから」
見えた?戦ってる時?
「なにが?」
「あれ、分からない?まぁそんなに起こる事でもないか、気にしないでいいや」
「え?」
「あ、チャイム鳴っちゃった教室戻るよ」
「あ、ちょっと・・・」
行っちゃった
見えた?
なにを?
戦ってる時?
・・・あ、あぁああぁぁあ!!
私、あの時制服だった!
てことはまさか、アレが?
うぅ、なんでジャージはいてなかったんだろう
私はその場に崩れ去った
私は友達の質問を脱力しながら受け答えた
そして放課後、和史は私と一緒に帰ろうと付きまとってくる
「それでさ・・・」
あぁ、うっとうしい!別れてやる!!
「ねぇ!」
「あ!」
ん、なに?
「おいで」
と和史が手招きすると、白い猫が寄ってきた
「よしよし」
と頭を撫でるとコロコロと鳴いて嬉しそうだ
「カワイイね」
ドキッ
う、なに今の?
「ほら、お行き」
と和史が猫から手を離し私に視線を向けてきた
「それで、なに?」
「え?」
「なにか言おうとしてたでしょ?」
あ、
「あぁ、なんでもない」
まぁ、動物に好かれるって事は悪い奴じゃないんだろうし
チラッ
眼は綺麗だし、もう少し様子を見てみるかな
でも、さっきのはなぁ・・・フゥ
「まぁ、いいか」
「ん、なにが?」
「なんでもない」
継続・fin