俺等の日常2-1
目が覚めたのはもう辺りが暗くなってから。
ベットの回りにひいてあるカーテンの隙間から白熱灯の明かりがもれてる。
「・・・みさっちゃん??」
俺は熱のせいかひどく淋しい気持ちになってみさっちゃんを呼んだんだ。
シャッとカーテンのひく音と共にみさっちゃんが顔を出した。
「圭、おはよ。どう、具合は??」
ちょっと困ったように笑いながら俺を見た。
「ん、まだちょっとダルい。でもさっきよりは全然大丈夫だよ。」
「そっか、じゃああたしの車で家まで送るから」
起きれる?と言いながらみさっちゃんが俺の体を起こしてくれる。
「・・・ゃだ・・・」
「んぁ??」
「いやだ、俺家には帰りたくない!!」
「は・・・??なんで?」
「・・・・・・」
黙ってる俺をじっと見るみさっちゃんに耐えられなくて俺は視線をベットに落とした。
そしたらわしゃわしゃってみさっちゃんが俺の頭撫でながら、
「・・・わかったよ、じゃあ圭に特製おじやでも作ってやりますか☆」
顔をあげたらそこには優しい顔のみさっちゃんがいた。
「ごめんね、なんか泊まらしてもらって飯まで食わしてもらって・・・」
「んぁ??いいの、いいの。」
みさっちゃんは食べ終わった食器を片付けるためにキッチンへ向かった。今は洗い物をする水の音しか聞こえない。こんなにゆったりした時間を過ごしたのは本当に久しぶりだった。
洗い物を終えたみさっちゃんが俺の前にあったかそうなホットミルクが入ったカップを置いた。
「あんな夜中にうろうろしてるから風邪なんてひくんだよ。これ飲んであったかくして今日は寝なさい。」
夜中・・・?
あっ、コンビニで逢った時か。
「みさっちゃん、俺ね・・・家帰りたくないってさっき言ったじゃん。なんでかっつーとさ・・・」
俺は最近の家の事をぽつりぽつり話始めた。みさっちゃんは最後まで黙って聞いてくれてて・・・。