俺等の日常2-2
「そか、でも明日はちゃんと帰りな。いつまでも逃げてる訳にはいかないでしょ。」
「!!逃げてる訳じゃねーよ!」
「逃げてるよ。親が喧嘩してることに目ぇそらしてんじゃん。」
「そりゃそうだろ!あんな親の姿なんて誰が見たいと思うのさ!?」
病み上がりなのに大声あげて頭がくらくらする。
「まだ本調子じゃないんだからんなおっきな声ださないの。」
「・・・ん、ごめん。」
「明日ちゃんと親に自分の思ってること伝えな。じゃないとなぁんも進まんよ?ねっ??」
みさっちゃんは俺の頭を優しく撫でてくれた。
数日後・・・
「みさっちゃ〜ん」
「んぁ?圭と正弘じゃん。」
「おかげさまで圭の奴元気になったぜぃ」
「そか、ちゃんと寝れてるみたいだしね。よかった、よかった」
小さく笑いながらみさっちゃんは俺の前に手を出してきた。
「・・・ん?なに??」
俺と正弘はその手をじっと見つめる。まさか・・・
「宿泊代と夜ご飯代。あっ、あと家までの送迎代。ジュース3本でいいよ☆」
ニッっといたずらっぽく笑うみさっちゃんは右手にジュース3本、そして左手はいつもどうりひらひらさせながら保健室に戻っていった。
やっぱりあんな保健婦ありえねー!!
でもまた風邪ひいてもいいかなっなんて思う近頃の俺。
【圭の日常】終わり