愛していたあなたへ-1
「愛してる」
この言葉だけで生きていける。
「どれくらい?」
「世界で一番。」
ありがちでも、ありきたりでもいい。
その言葉だけで、俺たちは強く結ばれる。
あなたのためなら、この身の全てを捧げられる。
俺も、あなたを世界で一番愛してる。
「愛してる」
この言葉で、薄れかけた絆を再確認。
会えないね。
ツラいけど、忙しいなら仕方ない。
携帯ごしの声だって、あなたの愛を十分感じます。
暇ができたら教えてね。
仕事なんて休んで飛んでいくから。
あなたを、世界で一番愛してます。
「愛してる」
この言葉…いつから聞いてないだろう。
それでも、あなたへの想いは募るばかり。
何度も夢見た、あなたの声を、温もりを…今すぐ感じたいよ。
だけど…仕方ない。
…仕方ない。
あなたを、世界で一番愛してる。
だから、苦しくても、ツラくても…耐えられる。
「愛してる」
この言葉に、どれだけの意味がある?
上辺だけ口だけの、その薄っぺらい愛なんか信じられない。
あなたは俺に謝るけれど、その言葉さえ俺は信じられない。
愛してたのは、俺だけ…?
まだあなたを愛そうとしている俺は、馬鹿ですか?
あなたの過ちを許そうとしている俺は、馬鹿ですか?
もう、元には戻れない。
あなたの涙に、心揺らいだけれど…。
あなたの全てを受け入れることができない俺がいた。
ごめんなさい。
「あなたを、世界で一番愛してました。」
ありがとう。
そしてさようなら。
あなたは今、幸せですか?
あなたは、俺を愛してたことを覚えてますか?
あなたは今、心の底から愛してる人がいますか?
あなたは、色々なことを教えてくれた。
今の俺の幸せは、誰でもないあなたのおかげです。
俺を、愛してくれてありがとう。
…裏切ってくれて、ありがとう。
俺は、あなたのおかげで強くなれました。
壊れそうになるほどの悲しみを乗り越えて、優しくなれました。
「世界で一番愛していた」あなたへ………
あなたの幸せを、祈っています…。
もう二度と会うことは無いでしょうが、
あなたに不幸が訪れないことを、祈っています…。
最後に一言…
あなたに出会えて本当によかったと…思います。
ありがとう…。