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シンデレ・・ラ?
【コメディ その他小説】

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シンデレ・・ラ?-3

『えっと・・・わははは、お前召使いかよ。』
『ぴったしじゃねーか。』
『黙れ!!』
『おい、召使い。ジュース取ってこい。』
『自分で行きやがれ馬鹿野郎。』
『貴様、召使いの分際で。叩っ斬ってくれるわ!!』
『・・・それ本物?』
『さあ?』
『賢治で試し斬りしてみれば?』
『本物だったらどうすんだよ!?』
『大惨事だな。』
『シンデレラ舞踏会殺人事件。』
『なんか凄そうな事件名だな。』
『こんだけ目撃者いたら五秒で解決するよ。』
『CMより短いな。』
『ドラマ化する気かよ。』
『タイトル的にいけそうかな、と。』
『苦情が殺到するよ。』
『おい、王子の登場だ。少し黙ろうぜ。』


「お父さん。」
「王子、今は爺の役なので。」
「そんなこと私はどうでもいいのよ。」
「…保奈美らしいよ。」
「お父さん、私はいいからご飯食べてきていいわよ。」
「いやそれは。」
「お父さんの月収じゃたぶん一生食べられないぐらい高価らしいから。」
「…保奈美はどうするんだい?」
「私はいいわ。お父さんが死んだら入る生命保険で食べられるから。」
「・・・」
・・・とぼとぼとぼ
「いってらっしゃい。」


「私に早く死ねと言ってるのか、保奈美。」
「いててて、くそ、数馬の奴め。」
「おや?」
「ん?」
「・・・あの、失礼ですが数馬君のお父さんでしょうか?」
「ということは保奈美さんの?」
「ああ、どうも初めまして。いつも娘がお世話になってます。」
「いえいえ、こちらこそうちの愚息が保奈美さんのような綺麗な方と。」
「どうです?あっちで一杯。」
「いいですね。お互いの子供の話でもしましょうか。」
「良かった、数馬君と同じで谷岡さんもいい人で。」
「そうですか?」
「そうですよ。優しさが身に染みます。」
「あはは。しかしあんな綺麗な娘さんがいて羨ましいですよ。」
「…一時間後に同じセリフが言えるか楽しみですよ。」
「?」
「いえ、こっちのことです。では行きましょうか。」
「ええ。しかし、子供というのは苦労するものですね〜。」
「・・・ええ、本当に。」


あ、先輩発見!・・・男装してても綺麗、いや凛々しいなぁ。
「・・・」
おっと、こっちに来た。さて、どういう風にしたらいいのかな。
「・・・キモいわね。」
「は!?」
「女装、全然似合ってないわよ。」
ああ、やっぱり番外編とはいってもかわんねーな、この人は。


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