淫魁-1
淋しいのは嫌い
温めてくれるなら
誰でもいい
帰れる場所もない
自分の存在すら
もてあまして
この身を売り物にして
男を食い物にして
汚すのは容易い
生きるために何でも
手に染めては
彷徨うまま流されて
漂うまま傷ついて
淋しさをぬぐえない
淋しさを忘れられるなら
渇いては誰かと繋いで
疼いては誰かと癒して
優しさを勘違いしても
必要と愛されたかったの
言葉では愛してくれても
心では愛してもくれず
堕ちてゆく所まで堕ちて
生き晒すの