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まやかしの安心
【父娘相姦 官能小説】

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まやかしの安心-7

「抜けないのか!?俺が今抜いてやるから」
「ダメなの!抜いちゃダメなの……」
知伽は、震える声でわっと泣き出した。
徹は、知伽の頭を優しく撫でながら言う。
「あの親父にやられたのか?」
腕の中で身体を強張らせる知伽。肯定に間違いはない。
「大丈夫だ、そんなもん抜いちまえよ。な?」
知伽は首を横に振る。
「私、もう止めたいの……」
条件付きで、愚行を強要したであろうことは、知伽の一言で想像がついた。そして、勇一の言葉が偽りであろうことにも、冷静な徹には判断出来る。
「お前、そんなん本当に信じてるのか?」
無言のままの知伽。
「いいか、あいつはそうやってお前が苦しむのを見て楽しんでるんだよ。ますます妙な性癖を増長させるだけだ!いいな、抜くぞ!」
小さく声を上げる知伽だったが、徹は構わずそれを引き抜いた。愛液でぬらりと光るバイブが、床の上でうごめく。
息をつく知伽は、呆然とそれを見ていた。まるで人事のような錯覚に陥る。
「ほら、何でもないだろ?」
知伽の目からは、涙がとめどなく溢れ出した。
「ごめんなさい……」
羞恥心でいっぱいで、謝るしか出来なかった。
徹にしがみついたまま、疼く身体を抑えきれなくなる。
「神崎君……私を……抱いて欲しいの……」
驚いた徹の表情に、知伽は顔を歪めた。
「分かってる、こんな汚い私なんか抱きたくないって。でも、もう私、おかしくなっちゃって……」
「……知伽……」
徹は、深く知伽を抱きしめた。
「汚い女なんか助けたりしない!惚れたりしねえよ!」
「……徹……」
徹は、知伽をそのまま押し倒した。充分に欲望の液をまとった秘唇は、男を求めてヒ
クついている。
「いきなりだけど……そっちの方がいいな?」
「うん……」
知伽は、徹の首に手を回す。
徹の竿は、ゆっくりと知伽の中に飲み込まれて行った。
「あっ……温かいね……」
「しょうがないだろ。俺、緊張してるんだから」
ゆっくりと、腰を動かす。
「へへ……私もだよ」
照れくさそうに微笑む知伽は、すでに勇一への恐怖からは解放されていた。
静かな室内にこもる二人の息遣いは、時折笑い声も混じっていた。
知伽の秘部は、おだやかな快楽を感じていた。そして徹もまた、知伽に締め付けられて快感だった。
「やべ、俺、イキそ」
「はあっ……徹ぅっ!」
二人は、固く抱き合ったまま、同時に果てた。

丸々一授業サボった二人は、さんざん担任に小言を言われた後、ようやく解放された。
二人は恵にことの全てを説明し、知伽はしばらく恵の家でかくまうことになった。
徹は一人で勇一を訪ね、裕美子も交えて話をすると言って出て行った。
帰って来た徹の顔には傷がついていた。

裕美子が浮気をしていたことで、勇一の狂気に拍車がかかり、愚行に走ったということだった。しかし、それまでは本当に一人の女性として知伽を愛していたのだと、勇一は語った。
徹は勇一にさんざん殴られたが、勇一にも自分の愚かさは分かっていた。しばらくして落ち着いたあと、止まらなくなったんだと哀しそうに笑った。
裕美子は、その話を始終黙って聞いていた。
その後二人は、離婚することで一応の決着はついた。

「俺さ、一日目の日直の帰り、お前と親父が一緒にいるの、見ちゃったんだよな」
恵の部屋で、徹は言った。
「お父さんとか言ってるのに、あの男、その……校門出て、どっか行っちゃったろ?変だなとは思ってたんだよ」
見られていたのかと、今更ながら知伽は恥ずかしく思う。
「徹には助けてもらってばかりだったね」
「ベストな解決法かは分からないけどな。気持ちの整理もあるだろうから、しばらくは白状者のところに泊めてもらえよ」
「ありがとう……」
傷の手当をしながら、知伽は言った。
「ねえ、白状者って何よ?」
徹を睨みつける恵に、二人は顔を見合わせて笑う。
「あ、何よ!神崎のくせにあたしの知伽をとろうだなんて100年早いのよ!」
「何だよ白状者」
「だから何よその白状者って!」
二人のやりとりを見て、知伽は声を上げて笑った。
そして、自分を支えてくれる人がいたことに、心から感謝する。
まやかしの快楽ではない、本当の安心。父親を亡くして初めて感じた安らぎに、知伽はようやく微笑みを取り戻した。
もう、写真を見て泣くことはなかった。

〜Fin〜


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