ショートショート 怖い話-3
7.言葉
「それってチェーンメールじゃないんですか?」
「違うのよ。どこかの投稿小説サイトに乗ってる小説でね、七つの怖い話が載ってるの」
「へー」
「それでね。一から六までは普通に、ショートショートくらいの短い階段話が載っているんだけど」
「うんうん。それで?」
「六話目と七話目の間にヘンなカタカナの言葉が混じってるの」
「あ、もしかしてそれが…?」
「そう。呪いの言葉ってワケよ。その文字を見た人は呪いにかけられるってワケ」
「わー。なんか怖いですねえ。自分でも気付かないうちに呪いをかけられてるなんて。それで、その呪われちゃった人はどうなるんですか?」
「それはわからないのよ。エレベーターに連れ去られるとか、夢の中で死ぬとか、いろんなウワサがあるけど…」
「二人で会話してるときに、突然消される、なんてウワサもありましたね!」
「 」
「ふふふ。冗談ですよ」
「 」