煌めき-1
もとを辿れば無だった私に生きる意味なんてない
やがて無になる私に生きる理由なんてない
無から無になる私に生きる価値なんてない
私という存在は、圧倒的に無でいる時間が長いんだ
長い長い時を無で過ごしてきた私は、またいずれ長い長い時を無で過ごすだろう
私という存在が有であるのは、その永遠に近い時の中でほんの一瞬で
だからといって人生は長いし、今生きていることが特別だとは思えない
そして確かな意味も理由もなく、価値があるとも言えないけれど
だけどそれは、一瞬の煌めきだと思った
西の空にはお月様
東の空には太陽
今日もまた始まる新しい時の無の中で、私は一瞬の煌めきを求めていく