School days 03+α-2
「はぁ?そんなこと言われたのか?」
ここは賢輔の家だ。学校帰りに宴が立ち寄っている。
「そう。なんなんだろうね、仲良かった訳でも無いのに」
宴が紅茶の入ったマグカップを手に言った。
「お前はアホか」
はぁと溜息をついて賢輔が言う。
「竹内、お前のこと好きなんだよ」
「ええっ」
「お前が桜木と別れたって知ったんだろ。だからアプローチしてるんじゃないのか?」
賢輔の言葉に、宴は形のいい眉を歪ませる。
「そんなの困るよ…」
「俺に言うなよ」
「だって私、賢輔が好きなのに」
本心を口にしただけだった。だが、賢輔は紅茶に噎せつく。
「お前な、突然言うなって。恥ずかしくないのかよ…」
宴はきょとんと賢輔を見る。
「別に?ホントのことだし…。賢輔?顔赤いよ?」
「宴のせいだろ。馬鹿」
賢輔が宴に覆いかぶさるようにしてキスをした。そのまま後方へ倒れこむ。
彼はあっという間に宴を裸にした。照れたような、それでいて拗ねたような顔で宴は彼を見上げる。
「えっち…」
「高ぶらせたのは誰?」
悪戯っぽく笑い、賢輔は宴の肌に唇を滑らせた。
首筋、鎖骨、胸元…
「ぁん…」
小さく宴が声を漏らす。胸の頂きを賢輔がくわえた為だ。柔らかかったそこは、途端に堅くなる。
残った方の乳首を指先でコリコリと弄ぶ賢輔。宴の陰部は既に熱くなっていた。
「ずるい…」
色気を含んだ吐息を漏らしながら宴が言った。
「なんで私だけ裸なの…」
賢輔は苦笑する。
「じゃあ宴が脱がせて?」
ゆっくり動く彼女。賢輔のYシャツに手がかかる。
それを見計らい、賢輔が乳首を甘噛みした。同時に股へ手を滑り込ませ、膣へと指を差し込む。
「ゃあ!っああんっ」
宴が体をのけ反らせる。
「ほら、脱がしてくれんだろ?宴?」
言いながら賢輔は内部の手を動かす。引っ切り無しに掻き交ぜられる陰部。
ヌチョッネチョッ…
宴は賢輔に身を任せ、されるままになっている。もう服を脱がせるどころではない。
「っふうっ…いじわる…」
宴が快感に耐えた顔で賢輔を見た。サッと赤くなる彼の顔。
「……かわいい」
瞳を逸らせ、小さな声で賢輔が言った。聞こえてはいたが、とぼけたふりをして
宴が言う。
「え?なに?も一回言って」
「あーもー黙ってろ!入れるぞっ」
ズンッ!
「はんっ!」
賢輔が宴を貫く。二人の脳天が一気に痺れた。
甘く駆け抜ける刺激。
夢中で腰を動かす賢輔。
「はぁっあん…っけ…んす…け…」
賢輔を呼ぶ宴の声。
「…なに?」
賢輔は少しスピードを緩め、宴を見つめる。
「すき…すきだよ…」
彼女は潤んだ瞳で告げた。
「だいすき…」
「…知ってる…」
賢輔は優しくキスを落とす。彼の心はこれ以上無い幸せで満たされていた。
「俺も、宴が好きだよ。絶対離れない…傍に居る」
再び激しく腰を振る賢輔。限界が押し迫っている。
「あ、ダメ!イっちゃう!ああっイっちゃうよっ」
「ん…俺も…っ」
更に深くまで突き上げる。キュウッと絞まる宴の中。
「んああっ!賢輔ー!!」
「宴っ!あはぁっ!」
同時にのけ反ると、二人はぱたりと倒れ込んだ。激しい息遣いがまだ聞こえる。
サラ…
賢輔の手が宴の髪をすいた。微かに宴が動く。
「竹島なんかに宴は渡さねー…」
ぽつりと賢輔は呟いた。