「宇受賣神社の巫女」-3
那美は静かに水に入った。深さは膝あたりまでしかない浅い川だ。水底が透けて見える清流は、春と言ってもまだ冷たい。
それでも、下半身を見られたくないと思った那美は素早く川底に腰を降ろして、片手で胸を隠したまま、空いた方の手で水を掬って肩からかけた。
しばらくそうしていると、美沙子が声をかけてきた。
「さあ、こちらにお掛けください。」
彼女が指さしたのは、川岸にある高さ50センチぐらいの石だった。那美が石に腰掛けた。左手で胸を隠し、右手は股間の茂みを覆い隠して、下を向いたまま、頬を赤く染めている。
村人の中から5人の男が進み出た。いずれも壮年から老年にかかる男たちで、狩衣を着て、烏帽子をかぶった神主のような服装だ。
「村長の大伴でございます。では、剃毛させていただきます。」
中央に立った男がそう言うと、もう一人が三方を持って前に出た。
「てい…、もう…」
「禊の仕上げに、あなたの陰毛をきれいに剃らせていただくんですよ。」
美沙子が説明した。
「えっ…!」
「さあ、脚を開いてください。」
「で…、でも…」
脚を開けずにいる那美の周りに、狩衣姿の男たちが集まった。
「では、失礼いたします。」
男の一人が石の前に座って両足の膝頭を掴み、残りが左右2人ずつに分かれて力づくで、那美の脚を開かせていく。
「ちょ…、ちょっと待って…、待ってください!」
那美が狼狽えた声をあげるが、男たちは粛々として、彼女の足を目一杯開かせた。白く美しい内腿の狭間には、淡い繊毛に縁どられた割れ目が隠されていた。小さめの花弁はまだ発達しきっておらず、清らかなピンク色に澄んでいる。
「ああ…」
那美の恥ずかしげな声が漏れる。乙女の秘所が露わにされたのだ。しかも、男性に覗き込まれている。
「では、私から…」
そう言うと、村長は土器の壷に入れた水に手を浸し、那美の股間を撫でるようにして濡らしていく。指先が割れ目をなぞり、花唇をそっと撫でる。指先が折り重なった肉門をこじ開け、奥の方まで確認される。
「あっ…、ダメ、です…」
見ず知らずの男に陰部を弄られ、撫でられて、逃れようともがく那美。それを男たちががっちりと押さえていた。
「さあ、剃りますぞ。動かれると、危ないですぞ。」
剃刀を手にした村長が言うと、他の男たちは、より一層力を込めて、那美の腰や太腿をしっかりと押さえ込む。村長は、下腹部の端の方から陰毛を少し剃り落とすと、懐紙に包んで懐にいれた。
村長は膝を押さえている男と交替した。男は土器の水で那美の女陰を濡らすと、村長が剃った部分から続けて剃刀を入れる。そうして、狩衣姿の5人が終わると、美沙子が村人たちに声をかけた。
「それでは、皆さん方も順に剃ってください。巫女になられる儀式は、とりわけ霊験あらたかなもの、那美様の女陰に触り、陰毛は家内安全のお守りとされるが良いでしょう。」
美沙子の言葉を聞いて、那美は泣きたくなってきた。どうやら、集まった村人たちに交替で性器を触られ、陰毛を剃られることになっているらしい。
村人たちは一列に並んだ。そして、順番に進み出て、那美の前に正座すると、手を合わせて一礼し、壷で手を濡らすと、彼女の陰部を撫でさすり、慎重な手つきで陰毛を剃っていく。
(ああ…、恥ずかしい…)
神聖な儀式として行われているものの、那美にしてみれば、見ず知らずの人々に秘所に触れられ、恥毛を剃られる行為に変わりはない。
最後に再び村長が剃刀を手にした。ジョリジョリと那美の股間を剃刀が動き、股間をつるつるに剃り上げた。