たったひとこと【第4話お泊まりミッドナイト】-5
「成之?大丈夫なの!?」
心配して浴槽から身を乗り出す詩乃。
「オレが外まで連れ・・・あっ、アカン、滑る」
どんがらがっしゃん!
「成之!?」
薄れてきた湯けむりの向こうから見えて来たのは・・・
「なり・・・」
「おおっ」
「まあ♪」
倒れている成之。その股間から生えている人の腕位の巨大なモノ。
本当は倒れた拍子に一平の手が、成之の股に入ってしまっただけなのだが。
(アタシ、あんなに大きいの、入んな・・・)
ぶくぶくぶく・・・
「おい、詩乃が沈んでんぞ!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
「・・・あがろう」
このドタバタ騒ぎの間に1人冷静な六呂。
ある意味1番凄いかも・・・
○○○○○○○○○○○○
それから成之も詩乃も意識を取り戻し、遊んでいたら0時半。
「もうそろそろ寝ましょうか」
「そうだな、明日も学校だし」
流石に男女が同じ部屋で寝るのはマズイので2つの部屋を分けて使うことになった。
「おやすみなさい」
「襲いにきたら殺すからな」
うつむいている詩乃の背中をつんつんと叩くくるめ。
「あ、あの、おやすみ、成之」
そう言って女性陣は部屋に戻った。
「もぅ―、何であんなこと言わせるのよ―」
「あれはトドメなのですよ、詩乃」
不適に笑うくるめ。
「あれでもう成之さんは墜ちたも同然。明日はお赤飯ですわよ♪」
「?」
○○○○○○○○○○○○
成之は天井を見つめながらずっと考えていた。
何で詩乃はオレだけにおやすみって言ったんだ?
「なあなあ、やっぱり六呂はくるめちゃん狙いなんか?」
最近じゃそっけなくされてたのにどうして?
「くるめちゃんも悪くないけど、最近朝にめっちゃ可愛い娘がおってな。どこの制服か分からんけど、付き合って言うたら何て言うかな?」
「・・・うるさい」
ああ!気になる!