たったひとこと【第4話お泊まりミッドナイト】-12
「成之っ!その手・・・」
「へ?あ・・・あ―!何だこりゃ―!?痛て―――!!」
「早く手当てしないと!」
「・・・だ」
男の子が何言かを呟く。
「コイツがオレの恋人だ!」
高らかな宣言に拍手がまきおこる。先程の男達が安堵のような笑みを浮かべている。
「おめでとうございます。お嬢」
「へ?」
キャップ帽を取ると、ふぁさっと髪がおりてセミロングの女の子が目の前にいた。
「おまっ、女!?」
戸惑う成之の腕ぎゅっと抱きつく。
「お前が気に入った。今日からオレのコイビトだ!末永くヨロシクなっ♪」
第5話へ続く・・・