ある一つのカタチ-1
別れたはずの女が、今、別れたはずの男の前にいる。
それも、柔肌の尻肉を自ら開くことを強要され、羞恥に打ちひしがれていた。
しかしまだ開ききっていない秘境は、月明かりに照らされ妖艶な輝きを放っている。
「気分はどう?」
男は複雑な想いを抱きつつも、動揺を隠すかのように女に問いかける。
「は、恥ずかしい…です………」
女は顔を赤くしながらも、決してそのカッコを止めようとはしない。
それは彼らが昔、主従関係を結んだ仲だからである。
男、山橋碧志(ヤマハシアオシ)と女、中山満(ナカヤマミチル)は、一年前の大学受験の時に別れた。
別れを決断したのは満だ。
碧志のサディスティックが生み出すエロスの世界に没頭し、受験勉強が手に付かなくなっていた。
表向きは受験勉強、しかし本当は、自分の性欲を抑えられなくなるのが怖かったのかもしれない。
碧志の加虐を喜んで受け入れる自分に、満はある種の不安と恐怖を覚え始めた。
しかし別れてから、何か物足りない生活をおくっていた。
そしてその日、満は彼の家にいる。
意識していたのかしていなかったのか…体が何かを求めていた。
「おいしい?」
碧志は自分の前に跪く満に問いかける。
彼自身、満が何を求めているかはよくわからない。
しかし、心のどこかで満が存在し続けていたからこそ、今必死で彼女の期待に応えようとしていた。
たとえその自覚がなかったとしても…。
「はい…んふぅ………」
満は後ろ手に拘束されながらも、碧志の肉棒に舌を絡め、口唇でしごきあげる。
玉袋に舐め下がり、舌で愛でるように転がす。そして裏筋を丁寧に舐め回すと、カリ首も丹念に奉仕し続けた。
満の顔は紅潮し、目は何かを慈しむように潤んでいる。
「ほしい?」
碧志は満の髪を優しく撫でた。
「………はい」
「じゃあお願いして」
満は顔を一層赤くしながら、頬を唾液まみれの肉塊にあてた。
「碧志様の…チ〇ポを、満のマ〇コ……に………恵んでください…」
そう言いながら、柔らかい頬肉で碧志のモノを擦る。
「…いい子だ」
碧志がベッドに寝ころぶと、満は不自由な体を起こし、彼の上に跨った。
「よくわかってるじゃないか。頑張って腰振れよ?」
「はい………」
満が腰を下ろすと、肉棒は凶暴に花びらを押し開き、奥まで一息に貫いた。
それを確認するかのように、ビクビクと膣内が痙攣する。
「あっ…くんっ……」
満の腰の動きに合わせて、肉棒が出入りを繰り返し、子宮を突き上げる。
蜜を纏った肉棒は月明かりに淫靡に輝く。
「もっと早く」
碧志は選択バサミを満の右乳首に付けた。
「あはぁっ!…すいませんっ」
途端に膣がキュッと締まり、碧志を圧迫した。
満の上下運動は激しさを増し、互いに極限が訪れる。
「だめっ…んっ……イクッ!イッちゃいますぅ!」
「俺もイクよ…」
碧志の精が膣奥に噴射したと同時に、満は激しく痙攣を始めた。
彼女は碧志の胸元に倒れ込み、唇を重ねる。